エッセイ「ギュッ!な物語」

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ギュッ!な物語 Hugしたくなったその瞬間

Story. 008 男女の友情は・・・

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 男女間の友情は果たして成立するのでしょうか。誰しも青春時代には真剣に取り組む大きな課題です。
 映画『恋人たちの予感』(1989年アメリカ)は、そんな永遠のテーマに正面から挑んだ作品です。監督は『スタンド・バイ・ミー』で有名なロブ・ライナー。脚本はその後もメグ・ライアンのさまざまなヒットに係わる女性ノーラ・エフロン。

 物語はシカゴ大学のキャンパス、これからニューヨークまでいっしょすることになるハリー(ビリー・クリスタル)とサリー(メグ・ライアン)の二人が出逢うところから始まります。その後二人はニューヨークに移住、11年間もお互いの距離を少しずつ、ほんの少しずつ詰めていくために、言葉を尽くして生きていくことになるのです。そう、二人はずっと「男女の友情」についてそれぞれの言葉と仕方で互いの理解を得ようとがんばります。
 インテリを気取るハリーと、強がりばかりをいうサリー。この二人の心象風景と恋愛に関する議論、そのひとつ一つ表情が、物語に深みを与え、細かな機微を創ってまいります。

 そうして、いよいよ「その瞬間」はやってくるのです。ハリーの告白はこんなふうです。
 「キミと一日中過ごしたあと、僕の服にキミの香りが移るのが好きだ。そして一日の最後の会話をするのはキミしかいないんだ。・・・・残る一生をだれかと過ごしたいと思ったら、はやくはじめる方がいいだろう」
 それに対してサリーはこんなふうに答えます。
 「ほらね、あなたって人はいつも憎めないことをいうのよ。あなたなんか大嫌い 死ぬほど嫌いよ」
 
 あなたはきっと抱き合うふたりを観て、二人をいっしょに抱きしめたくなります。だって、11年分の想いがギュッとこもっているのですから。

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